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暗証番号ボタンや古本は大丈夫? コロナで潔癖ストレスに悩まされる人たち

「コロナ以前、図書館はよく利用していましたが、当分は利用を控えるつもりです。これを機にすべてタブレットで読めるように、業者さんに頼んで、読みたい本や手持ちの本を電子化するのもアリなのかなと思っています」(Bさん)

 40代の男性会社員・Cさんは、食事のときの意識の変化を挙げる。

「これまでは洗い物を少なくしたいという思いもあって、家族での夕食は、大皿で取り分けるメニューも多かったのですが、いまは家族といえどお皿を共有しないため、最初から取り皿に分けるスタイル。料理をするときも、薄いゴム手袋をするようになりました。友人には、野菜を専用の洗剤で洗うようになった人もいます。でも正直、どこまで気にしたらいいのかわからないというのも本音。潔癖がストレスになってきているのも事実です」(Cさん)

 30代の男性会社員・Dさんは、出社時につり革を持たなくなった。支払いは極力キャッシュレスだが、「クレジットカードの暗証番号をボタン入力するときが気になる」という。

「不特定多数の人が触ったものに触れない、というのがお決まりじゃないですか。現金やカードの受け渡しもトレイになっていますよね。そこまでするのに、どうして暗証番号入力のときに、一緒に消毒スプレーをくれないのか。一回一回消毒しているようには見えないのですが……。

 ただ、先日行った店では、サインのときのボールペンが“消毒済み(使用前)”“使用後”という箱に分けられていて、考えてくれているところもあるんだ、と嬉しくなりました。徹底するならしてほしいです」(Dさん)

 ウイルスという見えない敵相手に、どこまで“潔癖”になればいいのか、なかなか悩ましい問題だ。

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