ライフ

曽野綾子氏 「コロナ社会でも世間と同調するのは美しくない」【#コロナとどう暮らす】

作家・曽野綾子さんが考える“美しい生き方”とは(イメージ)

作家・曽野綾子さんが考える“美しい生き方”とは(イメージ)

 新型コロナウイルスの影響で、依然として不透明な日々が続いている。重症化しやすい高齢者は、そんなストレスフルな日常を如何に過ごすべきか。作家の曽野綾子さん(88才)にその心得を聞いた。

 * * *
 毎朝決まって5時に目覚め、仕事がないときは、本を読んだり、テレビを観たり、猫の世話をしたり。

 3年前に夫の三浦朱門が亡くなってから、猫2匹と秘書、20年近く一緒にいる住み込みの女性と、東京で暮らしておりますが、コロナで生活が変わったことは、ひとつもございません。

 膠原病とは長い付き合いで、ドクターから「紫外線は大敵。なるべく外に出ないでください」と日頃から言われています。だから家にいるのは、いまに始まった話ではないのです。

 だいたい、わが家ではコロナのコの字も出ない。もともと納豆は好きですから、ずっと冷蔵庫には入っているけれど、免疫がつくから食べるとか、そんなことは一切ありません。だいたい、ここ数か月で免疫力がつくなんてこと、あるかしら?

 夫がいま生きていたとしても、「コロナだから外出するな」とは決して言わなかったでしょう。「人間にはひとりひとりに義務がある」と常々口にしていましたから。仮にペストが蔓延していたとしても“本当に必要とあらば、その地へ行け”という考えでした。

 私もアフリカの難民キャンプをはじめとして、たとえ周囲から危険な場所だと言われようが、折々にその地を訪れてきました。それに、日本では危険だ危険だと騒がれている場所でも、実際に行ってみると予想とまったく違っていたりするものです。難民キャンプにしても、日本の医療関係者が常駐していて、清潔な環境が保たれていました。

 そこで感染症がはやったら、一気に蔓延してしまいます。その怖さをわかっているからこそ、備えているわけですね。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。