こうした“どこまで全額自己負担になるか”の線引きは、刻々と変化するので注意が必要だ。たとえば、これまで白内障手術で遠くと近くの両方にピントが合わせられる「多焦点眼内レンズ」を使うと、先進医療に分類されて手術費は全額自己負担だったが、今年4月から変わった。
「多焦点眼内レンズが、『選定療養』という区分になりました。今後はレンズ代など自己負担分はありますが、技術料など一部に保険適用が認められ、手術費が抑えられます」(前出・黒田氏)
手術を受ける場合、主治医らにどの区分になるかの確認が欠かせない。
※週刊ポスト2020年6月26日号