どの治療法を選ぶかは、治療を通してどんな人生を歩みたいかに深くかかわる。医者から手術を勧められれば優先したほうが望ましく、その上でさまざまな選択肢を考慮したいと黒田氏。
「短期的な手術代の高さのみに目を奪われて、手術以外の治療法を選ぶことは避けたほうがいい。手術の費用は短期的にはやや高くてもトータルで考えれば“あの時、手術しておいてよかった”と安堵する可能性が高い。先進医療も含めて、どの治療法を選ぶかは、中長期的な観点を持ち、医師とよく相談して決めてほしい」
まずはどんな選択肢があるのかを知ることが、理想的な治療の第一歩となる。
※週刊ポスト2020年6月26日号