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コロナで観光地はどう変わった? 地元住民の意識と習慣に変化も

 受付の方になにごとか聞いてみると、どうやらコロナ対策として、自主的に常連客が喋らないよう気を付けているとのことでした。温泉で地元の方と話すのが好きだったのに、残念ですが仕方ないですね。でも久しぶりに温泉に入れただけで、満足です」(Bさん)

縁のなかった名店でテイクアウト(京都)

 京都市内で保険会社に勤めるCさん(30代/女性)は、これまで敬遠していた、観光客向けの店に足繁く通うようになった。

「京都は、美味しい店が多い反面、観光客向けだったり、敷居の高い店も多く、敬遠しがちでした。しかしコロナの影響で、これまで縁の無かった料亭や京懐石の名店が、惣菜のテイクアウトや気軽な弁当、さらには配達を始めたんです。

 近所の京懐石店は、焼き魚や、筍、だし巻きなどを詰めた持ち帰りセットを1500円で販売。日本酒にぴったりなので、家呑みが進みます。今年の夏は大がかりな旅行も望めないので、観光客気分で、鴨川沿いの“納涼床”にでも行ってみようかと思っています」(Cさん)

 これまで、観光客のものだった“観光地”。地元民にとっては、新たな発見にも繋がっているようだ。

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