住まい・不動産

コロナ後の住みたい街 都心離れで埼玉・奈良が人気化か

東京から荒川を越えて埼玉の川口も人気に

東京から荒川を越えて埼玉の川口も人気に

 これまでの「住みたい街ランキング」では、通勤の便が良く、繁華街や魅力的な商店街がある街が上位だった。地価も都心が高く、郊外のほうが安いのが常識だ。その構図はコロナ後は大きく変わりそうだ。

 不動産業界に勤務した経験を持つファイナンシャルプランナーの鴇巣雅一氏の話。

「リモートワークが定着し、東芝が導入したように、今後は週休3日の会社も増える。そうなると『遠くても広い家に住みたい』と考える人が増えます。例えば埼玉県の西武線沿線。ラビュー・レッドアロー号という便利な特急があって、飯能や所沢から池袋や新宿まで、全席指定で座って通勤できる。リモートワークで通勤日数が減るなら、特急も利用しやすい」

 ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の星川秀幸氏によれば、賃貸タワーマンションを所有する大家が嘆いているという。

「とくに学校に通う子を持つ家族から、“マンションの更新はしない”という連絡が相次いでいるそうです。学校が休校で、親はテレワーク。狭いマンションではギスギスした空気になって、もう耐えられない、と。多少郊外でも広い物件に移りたいと、埼玉、千葉、神奈川などの物件の問い合わせが増えている。今後、都心のタワマンが値崩れし、郊外の物件価格が上昇する可能性はあるでしょう」

 通勤の機会が減るから、都心に近くに住む価値は下がる。郊外は子供の遊び場もあるし、“第2波”への備えにもなる。

 人気の面ではすでに“都心から遠いほうが好まれる”という現象が起きている。一例が東京・赤羽と埼玉・川口だ。

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