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増える「路上飲み」「公園飲み」、立ち飲み感覚の手軽さとマナーの問題

「居酒屋で感染を気にして飲むより、はるかに気楽。オンライン飲み会も最初は楽しかったけど、結局は家飲みの延長線上にすぎなくて、すぐに飽きました。飲みは対面がやっぱり楽しいし、外で飲むと解放感がケタ違い。空気感や場を共有している感覚が違いますよね」(Bさん)

 30代の男性会社員・Cさんは、在宅勤務が明けて通勤に切り替わった。憂鬱だったが、公園飲みが思いのほか楽しく、現在は週2ペースで実践しているという。

「路上飲みといえば、コロナ以前は、学生グループや外国人が、コンビニ前などにたむろして飲んでいるイメージ。はっきり言って、あまり近寄りたくありませんでした。でも今年は花見ができなくて寂しかったので、ふと学生時代の友人を数人誘い、コンビニでつまみを買って、公園で飲んでみたのがきっかけ。リアルで人に会って話をすることに喜びを感じました」(Cさん)

 Cさんは友人だけではなく、同僚や後輩、新入社員とのコミュニケーションを取るために、公園飲みを活用しているという。

「飲み会というと大げさで、喫煙所での一服とか、コーヒーブレイクに近い感じです。会社の飲み会や居酒屋よりもライトな感覚で飲みながら話ができるし、飲めないなら別にコーラやコーヒーでもいい。新入社員も誘って、不満や愚痴をちょくちょく聞いています。彼らそれぞれの価値観がわかって、仕事での接し方にも生かせます。時間もサクッと数十分。説教や『俺の時代は?』みたいな、長ったらしい昔話もありません。誘われるほうも気楽なようです」(Cさん)

花見の時期に公園でお酒を飲む文化はあるが…

 20代の女性会社員・Dさんは、花見以外では野外で飲酒した経験がなかったが、初めて路上で飲んだ日のことをこう振り返る。

「先日、通勤した際に、帰り道で先輩たちと飲むことになりました。久しぶりに会ったので居酒屋で飲みたかったけど、やっぱりみんなどこか躊躇してしまい、外で少し話そうかということになり、コンビニでお酒を調達しました。最初は通行人の目が気になりましたが、考えてみれば別にタピオカを飲んでいるのと同じ」

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