一方で、手軽な路上飲みが増えることによって、新たな問題も生じてくる。大きな声で騒ぐ、ゴミをそこらじゅうに捨ててしまうといった、マナーの問題も今まで以上にクローズアップされるようになる。実際、路上飲みをしている人たちに対して、SNSには苦言を呈する声も多数投稿されている。Dさんも、マナーに関しては必要以上に気をつけているという。
「やっぱり、公共の場だからこそマナーが大切。酔っ払って騒いてしまうと周りに迷惑もかけるし、ゴミもちゃんと持ち帰らないといけない。ほかのお酒飲みの人の印象まで悪くしないように、気をつけています」(Dさん)
元々、日本では花見の時期に公園などでお酒を飲む文化もあってか、アメリカの多くの州のように公共の場での飲酒が全面的に禁止されているわけではない。それは、日本にやってきた外国人が驚くポイントのひとつでもある。
だが、昨年、渋谷区がハロウィーンの期間中に路上や公園での飲酒を禁止したように、今後、季節を問わず路上飲みが増えてきた場合、なんらかの規制を求める声が出てくる可能性はじゅうぶん考えられる。増える路上飲みとマナーの問題は、徐々にクローズアップされてくるかもしれない。