“間”の取り方に言及するのは、NHK大阪放送局で報道番組のキャスターとして活躍した石田鮎美アナだ。
「アナウンサーがニュース原稿を読むとき、視聴者に最も伝えたい重要なくだりは、直前に間を置き、ゆっくりと読みます。これはマスク着用で臨むプレゼンなどでも使える技術です。普段より聞き取りにくい環境のなか、全ての発言を鮮明に届けるのは難しい。発言に緩急を付ければ、重要な部分を出席者に印象づけられます」
会議では、1対1の会話以上にジェスチャーも重要になる。
「順序立てて説明する時は、指を立てながら『一つ目は、二つ目は~』と話すと、聞く側は視覚と合わせて情報が整理できます」(石田アナ)
※週刊ポスト2020年7月24日号