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飲食店もスポーツジムも… 休業明けの“サービス低下”に不満な人たち

 トイレは不特定多数の人が出入りするうえに、感染予防のために衛生面に気をつける必要があるとはいえ、Tさんは「店員のせいではありませんが、自分の店だけ予防策をとる案内には、疑問を感じざるを得ませんでした。しかも喫茶店で払う料金には、“トイレ代”も入っているはず」と主張する。

スポーツジムのスタッフも減って…

 一方で、“どさくさ紛れ”のようなコストカットの被害に遭ったのは、Fさん(50代女性 /食品)だ。

「近所のスポーツジムがようやく営業再開したので、行ってきたのですが、人員を整理したのか、はたまた辞めてしまったのか、スタッフが以前より大幅に減り、サポートがちっとも受けられませんでした。しかも、『空気の入れ替えのため』と称して扉や窓が開けられる一方で冷暖房は使われておらず、ちっとも快適な環境でトレーニングできない。しかもなぜか夕方になっても照明をつけてもらえない。薄暗くて気が滅入るし、もう辞めようかと思っています」(Fさん)

 売上激減のピンチを節電で乗り切るつもりなのだろうか。これらすべてに共通するのは、「料金は平常時と同じ」ということ。焼き鳥屋でガックリしたIさんが言う。

「学生時代から年4~5回、20年近く通った店ですが、もう2度と行きません。他に山ほど飲み屋があるのに、嫌な思いをした店にわざわざ行く理由がありません」

 苦しいのは店なのか、客なのか。コロナ騒動は、サービスのあり方を考えさせられる事態でもあるようだ。

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