新型コロナウイルス感染拡大に伴う休業要請で、大きな影響を受けたのがホテル・旅館などの観光業。緊急事態宣言が解け、営業を再開できるようになったのは良いが、三密の回避、マスクの着用、消毒の徹底など、施設側も様々な対策を余儀なくされている。
こうした状況下では、客の側も以前と違って我慢しなければならないことも多いが、それをどこまで黙認するべきなのか?
Yさん(40代男性/自営業)は、楽しい家族旅行に出かけたはずが、モヤモヤとする気持ちを抱えて帰宅することになった。
「親子3人で、避暑地として有名なリゾート地に出かけましたが、至る所で行われている感染対策で、心から楽しんだとはいえない旅になってしまいました。
予約したのは1泊2万円近くするホテルでしたが、玄関の車寄せに車を停めても、スタッフが誰も出てきません。車の中ではマスクを着けない客が多いので、感染予防の観点からドアマンを置いていないようです。荷物は多かったのですが、全部自分で運びました。
ホテルには本館、新館、別館などがありましたが、『客が集中するのを避けるため』とのことで、フロントの館内説明は省略。部屋に置いてある客室ファイルを読むよう言われましたが、館内図が非常に分かりにくく、大浴場に行く時も食事の場所に行く時も迷う羽目になりました。