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コロナ禍の在宅勤務で「むしろ仕事量が増えた」人たちの苦悩

在宅勤務なら時間を有効に使えると言われているが…(イメージ)

在宅勤務なら時間を有効に使えると言われているが…(イメージ)

 コロナ禍で働き方が急速に変わるなか、会社側がその変化のスピードに適応できていないと感じる人は少なくない。ビジネスアシストパートナーが「withコロナ時代での会社の不満」を20~40代に調査したところ、「あなたの会社は働き方改革ができていると思いますか?」との質問に対し、「全くできていないと思う」(22.0%)、「あまりできていないと思う」(32.3%)と、約半数が「できていない」と回答している。

 そうした弊害は、社員の業務量が増加するという形でも表れ始めているようだ。一見して、テレワークの導入により、通勤時間がなくなり負担が減ったように思えるが、対面でのコミュニケーションが減った分、むしろ業務量が増えたと感じている人も少なくない。その実態とは――。

 都内のマンションで小学生の息子と夫と3人で暮らす40代女性・Aさんは、メーカーの中間管理職。コロナ後は明らかに会議の数が増加したと話す。

「日中、やたらオンラインミーティングの予定を入れられるようになりました。対面だとちょっとした会話で済んでいたようなことも、すべてそういった形で“共有”する。非対面だからある程度は必要なのでしょうけど……」

“共有”の増加により、業務が定時後に及ぶことも多くなったという。

「テレワークになって以降、夕食後、息子が寝たくらいの時間にも仕事をする羽目になっています。昼間のオンラインミーティングの間、ビデオやマイクをミュートにして、音声だけ聴きながら別の仕事をしてみたこともありますが、やはりどちらにも集中できないので、やめました。こういう共有面の問題を改善できればいいのですが」(Aさん)

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