続々と「届いた!」という声が聞こえてくる、新型コロナウイルス対策の1人10万円の特別定額給付金。すでに受け取った人たちは、どんな使い方をしたのだろうか。既婚者に比べて自分のためにお金使いやすい独身者たちに、その用途を聞いてみた。
フリーランスで働く30代の男性・Aさんは、新型コロナウイルスの影響で仕事が一時的に減少。現在は少しずつ戻ってきているが、生活不安から10万円は生活費と貯金にあてたいと考えていた。それでも、どうしても買っておきたいものがあるという。
「家電です。巣ごもりで自炊をし始めたので、冷蔵庫を買い替えたい。今までは一人暮らし用の、2ドアの小さいものを使っていたんですが、今度は3ドアの大きめの冷蔵庫を購入したい。自動製氷機能もあるし、冷凍機能も充実している。コロナの第2波に備えるためにも、まとめて買い物をして、作り置きして冷凍しておけるし、買う価値はあるかなと思っています」(Aさん)
ただAさんは、重くのしかかる税金が頭をよぎると明かす。
「住民税と国民健康保険と年金。とくに国民健康保険が重いですね。前年の年収が上がったのに今年は下がっていますから。でも、助成金がもらえるほど落ち込んでいないという歯がゆさというか……。冷蔵庫どころでなく、全額税金の支払いにとっておくことも検討しています」(Aさん)
20代の男性会社員・Bさんは、ソーシャルゲーム(ソシャゲ)が趣味。Twitterのフォロワーたちが、「給付金を使えば実質無料」「給付金回収お兄さん」などと盛り上がり、10万円をガチャにつぎ込む人が多くいて、驚いたという。だが、Bさんもその勢いと自らの欲望に負け、「半分ほど使ってしまいました」と苦笑いを浮かべる。
「給付金が入金されたのとほぼ同じタイミングで、人権キャラ(※所有の有無でゲーム攻略の難易度が大きく変わる重要キャラ)が投入されるという……もはや“回収”としか思えないじゃないですか。僕がプレイする2つのゲームで、同時にそれが起こりました。これから水着キャララッシュなのに……」(Bさん)