全国のコンビニやスーパーで7月1日からスタートしたレジ袋有料化。プラスチックごみを減らすことで、環境保護に役立てる狙いだが、『女性セブン』の名物記者“オバ記者”こと野原広子(63才)は、この取り組みに違和感を覚えているという。
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先日、バイト先で昼時に入ったコンビニでカップ麺を買ったら、「レジ袋はどうしますか?」と聞かれたの。一瞬、考えたけど断った。そしてカップ麺にお箸をのせてエレベーターに乗ると、こんなときに限って各階止まり。次から次へと人が乗り込んできて、私のチープな昼食を見るんだよね。身の置きどころがない。エコバッグを持ってこなかったことは後悔したけど、3円払っておけばよかったとは思わないんだから、よほど私はケチなのかしら。でも、見れば、ほとんどの客がレジ袋を断っているんだよね。
実は、手芸好きな私は、レジ袋の有料化当初はちょっと喜んでいたの。先日までマスクを作りに作ったその勢いで、次なる目標はエコバッグの大量生産、大量ばらまき。それ~!って。でも実際作って使ってみると、どうも納得がいかない、ていうか、使い心地がよくないんだわ。
まず、スーパーで買った品物を手製のエコバッグに入れるのにためらいがある。ちゃんとレジで代金を払っているにもかかわらず、どこか正規ではないようで、万引きとは言わないまでも、なぜか後ろめたくて、店から出るとき、「ほんとにいいんだよね?」とチラリと後ろを振り返ったりして。
で、店側から見たらどうか。以前、取材で万引きGメンから聞いたんだけど、万引きの初心者は食品を狙うんだってね。その理由は、手軽に手持ちのバッグに入れやすいから。今回、エコバッグを店内で広げやすくなって、“初心者”が増えやしないかしら。