部屋の一角に山積み状態のPR商品。想像すると帰宅したくなくなるそうだ。
「使わなくなった商品はフリマアプリに出品しているようです」
妻がPR商品を購入し続ける理由の一つに、フリマアプリの存在があると武志さんは推測する。新品に近い状態であれば、ほとんど値崩れしていないというのだ。そのため、“使わなければ売ればいい”と思って、購入のハードルがどんどん下がっているのではないか、とのこと。
そしてフリマアプリで売って溜まった売上金は武志さんへ戻されることはなく、今度はフリマアプリに出品されている商品の購入代へ充てられているらしい。着る機会のないリゾート向けのワンピース、新品未使用の化粧品、中古のハイブランドバッグ……。買うことに満足しているようで、使っているところはほとんど見たことがないそうだ。
「買い物依存症ですよね。どうしたらいいのでしょうか……。PR商品のせいで貯金はできていません」
しかし、妻との関係性が悪くなることを恐れており今も話し合うことはできていない。“結婚を維持するための必要経費”として割り切る必要があるのか、それとも武志さんのこの先の人生のためにも話し合いをすべきなのか──判断は武志さんに委ねられている。