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セシルマクビー閉店 “平成ギャル”たちが語る思い出と感謝

 渋谷の別の学校に通っていたという女性さん(30歳・東京都出身)も、「セシル」への思い出は尽きない。

「今回のセシル閉店というニュースが出て、友だちから『セシルが!!』とLINEが来ました(笑い)。それだけ、私たちの思い出とは切り離せないブランドだったんです。当時、中高生はこぞって渋谷109ブランドのショッパーを使っていた。私も体育着や美術のセットをショッパーに入れて、学内で使っていました。

 セシルは、学年でも大人っぽい、ちょっとませた女子が愛用していたイメージが強いです。私立だったので平日は制服ですが、土日に集まって遊ぶときに、セシルを着る友人の姿がやけに大人っぽくて、ドキドキしたことを覚えています。

 私はセシルのなかでもシンプルな、Tシャツにロゴが彩られたデザインのものを着ていましたが、なかには背中一面が広く開いたセクシーな服も多くて(笑い)。そういう服を着こなしていた女子は、やっぱり同級生からみてもカッコよかったですね。女性でも憧れる“カッコいい色気”がセシルの魅力でした」(Bさん)

「もう私の知っているセシルじゃない…」

 渋谷109世代にとって思い出は尽きないようだが、同ブランドはギャルブームの衰退とともに、昨年からデザインを大きく“ガーリー”路線へと変更し、リブランディングを進めていた最中だった。

 目下、公式サイトのブランドコンセプトページには、「今の私にちょうどいい」、「ファッションを楽しむことで自分の存在を多くの人に共感してもらいたい」と書かれている。実際に公式サイトに掲載されている2020年の最新商品をBさんに見せると、驚きの色を隠せない様子で、こう語った。

「これは……、私の知っているセシルじゃないですね。こんな路線転換をしていたとは知らなかった。カジュアル系のガーリーファッションはたしかに流行っているけれど、かつてのセシルは“女子の色気と強さ”が必須条件だったんです。

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