『今の私にちょうどいい』ではなくて、『今の自分よりも大人っぽく、背伸びしたい!』。そして『自分の存在を多くの人に共感してもらいたい』ではなくて、『共感されなくたっていい。好きな服を着るわたしがカッコイイ!』。それがギャルマインドです。大人への反発とオトナへの憧れが同居するようなマインド。
ただ、私自身、今のファッションはセシルとは程遠い。自分を見ても、セシルを見ても、やはり時代の変化には抗えないのかもしれない。切なさもあるけれど、私の青春を彩ってくれたブランドに感謝したいです」(Bさん)
一時代を築いた「セシルマクビー」。今後、同ブランドのように時代を象徴するブランドは現れるだろうか。コロナ禍でファッション業界も大きな打撃を被っているが、セシルの店舗閉店は、一つの時代が静かに終わりを告げたことを教えてくれるようだ。