コロナでコスメ選びのトレンドにも変化
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。こうした状況が、女性たちの間でのコスメ選びにも大きな影響を与えており、「マスクにつかない系」コスメに注目が集まっている。その中のひとつが、InstagramやTwitterを中心に大きな注目を集めている「リップティント」と呼ばれる商品である。
リップティントは韓国発祥のコスメで、ティントには「染め上げる」という意味がある。通常の口紅と比べて長時間色素が定着し、「落ちない」ことが売りの商品だ。「コンサート中で汗をかいても落ちない」と愛用しているアイドルたちも少なくない。このリップティントが、「コロナ禍で一気に周囲に流行りだした」と語るのは女子大生・Aさん（19歳）だ。
「日常的にマスクをするようになったことで、一番困るのはマスクでメイクがヨレてしまったり、マスクに色が付いてしまうことです。最近では使い捨てマスクではなく、洗って再利用する布マスクを使うようになったので、特にマスクの内側に色が付くと困る。
ティントなら唇に色がしっかりと定着するので、食事をしても落ちないし、マスクにも色が着かないのが魅力。私の周りで人気があるのは定番の『3CE』という韓国ブランドの『タトゥーリップティント』です」
これまで韓国コスメに抵抗があったというミセス世代の女性の間でも、“落ちない”ことが売りのティントは徐々に浸透しているという。コスメを扱うバラエティショップの店員女性（40代）が語る。
「これまでに中高生の間で人気があった韓国コスメですが、コロナ禍以降、ミセス世代の方も多く購入されています。落ちないので、何度もメイク直しをしなくて良いのが魅力ですね。韓国ドラマ『愛の不時着』人気の影響もあるようです。
