一方で、無料の“タバスコ”が廃止され、新たに無料の“オリジナルホットソース”が登場している。前出・Aさんは「タバスコも置いてほしい」と話す。
「ホットソースは、タバスコほど酸味が強いわけではなく、辛味もしっかりあって、とてもおいしい。でも、トマトソース系のパスタやピザにかけるとなると、やはり慣れ親しんでいるタバスコも欲しくなる。タバスコは塩や黒コショーなどと同じように、定番の調味料として常に置いてほしいです」
このホットソース問題について、前出・小浦氏はこう話す。
「ホットソース自体の評判は決して悪くないんですが、SNSなどを見てもタバスコ復活を望む声は多いです。ちなみに、一部店舗ではタバスコを出しているところもあるようです。私が行く某店舗では、店員さんにタバスコをお願いしたら、出してくれました。このあたりの対応は店舗によって異なるでしょうが、多少はフレキシブルな部分もあるのかもしれません」
これからも変化していくサイゼリヤ
価格末尾の“0円化”、記入注文、大盛り導入、タバスコ廃止など、様々な部分で改革を続けるサイゼリヤ。小浦氏は以下のように評価する。
「価格改定について、小銭の軽減という点ではメリットは大きい。さらには今後キャッシュレス決済が導入されれば、より便利になります。値上げ幅も小さく、逆に値下げしたメニューもあるので、十分に許容範囲だと思います。
また、大盛り導入は、ユーザーに対するメリットしかないでしょう。サイゼリヤでは“ボリュームがイマイチ”というのがデメリットだったので、そこを補うものとなると思います。
タバスコ廃止は賛否両論ありそうです。とはいえ、サイゼリヤの無料調味料は、これまで何度も細かい変化を繰り返していて、ユーザーのニーズにその都度対応しています。タバスコ待望論が高まれば、また復活する可能性もあるはずです」
新型コロナウイルスの影響もあいまって、細かなリニューアルが相次いだサイゼリヤ。はたしてユーザーたちはどう評価するか。