「既製品の不織布マスクでいいかなと思っていたのですが、子供用は意外に入手しづらい。アベノマスクが、ちょうどいい大きさであることがママ友の間で話題になったんです。
子供にマスクをつけさせるためには、やっぱり可愛らしいものがいい。しかもデコレーションをすることで、自分のものという目印にもなります。刺繍をしているママ友もいましたが、それはちょっと手間がかかるので……。メルカリを見てみたら、アイロンだけでくっつけられるプリントやワッペンがたくさん売られていて、活用しました。総額1000円程度で、オリジナルマスクができたので、満足しています」(Bさん)
40代の男性会社員・Cさんの娘はアベノマスクをデコレーションした女子高生の一人。娘の行動をどう見ているのだろうか。
「誰も使っていないアベノマスクを貰っていいかというので、いいよと言うと、部屋にこもって何やら始めたんです。それで出来上がったのが、表面がビーズやシールで埋め尽くされたデコマスク。スマホケースをデコるかのような感覚なのかな、と思いました。
でも、それを着けるかというと、そうでもない。使うものを可愛くするならまだわかりますが、使わないのにどうするのか、と不思議に思って聞いてみると、『友達と一緒に見せ合ったり、インスタにあげたりする』とのこと。ちょっとした記念品という位置づけのようです」(Cさん)
お蔵入りさせるくらいなら、再利用する方法を考えたり、楽しんでしまおうという気持ちも大事なのかもしれない。