「飲料水生成装置」も
──コロナ禍でマンション業界にどんな変化が?
池上:ある程度テレワークが浸透したことで、今後は住まいのニーズが変わってくるでしょう。とくに、住環境が良好なエリアに注目が集まり、これまで職住近接を求めて都心志向が強かった人たちも、郊外や地方都市を見直すと思います。たとえ“駅遠”でも、週に1~2日通勤する程度なら不便はありませんから。
それに自宅で仕事をするとなると、それなりのスペースが必要になります。60~70平米クラスの3LDKでは満足できない方も増えるでしょう。
当社も郊外に注目しており、千葉県の四街道や八幡宿などに100平方メートル以上の住戸面積のマンションを手掛けていく予定です。
──他に力を入れている物件は?
池上:ユニークなコンセプトなのが、若手社員の提案がもとになった東京都北区の「コムレジ赤羽」です。今年1月に着工し、2022年春の竣工予定となっています。学生棟と社会人棟で構成される多世代共住型レジデンスで、開設後も長谷工が運営を手掛けます。
多様性の時代に多世代で暮らすコミュニティを作っていくことで、それぞれの世代が助け合い、学びや気づきを得られ刺激や生き甲斐につながっていくと考えています。
また、今後はタワーマンションや賃貸にも注力していきます。たとえばJR名古屋駅から徒歩圏の立地で、地上42階建て、総戸数441戸という規模のタワーマンションの設計、施工を請け負い、今年3月に着工しています(竣工予定は2023年4月)。