生活様式が新しく変わりつつある昨今だが、日本を代表する高級住宅街には、景観を守るために厳しい建築条件が存在している。東京では田園調布(大田区)で家を新築する際は、事前に町会に計画の承認を得ることが必要とされているが、西の高級住宅街として知られる兵庫県・芦屋はどうだろうか。
兵庫県の南東部に位置する芦屋市は、白洲次郎や谷崎潤一郎など各界の重鎮が居を構えたというこの地にはパチンコ店やゲームセンターがほとんどない。実はお笑いコンビ、ジャルジャルの福徳秀介(36才)も芦屋出身。実家は3階建てで、暖炉があり過去にはサウナも完備されていたお屋敷だ。
「確かに、たむろする場所がないし夜遊びもできないからか不良少年は全くいませんでした。街で声をかけられるときも、普通だと『ジャルジャルや~』と声をかけられるんですが、芦屋だと小学生から『ジャルジャルの福徳様でしょうか。握手してもらってもよろしいでしょうか』と言われたほどです(笑い)」(福徳・以下同)
“芦屋市民御用達”のグッズもある。
「市内にあるデパート『大丸芦屋店』や高級スーパーの『いかりスーパー』で提供される袋のデザインが“かわいい”“おしゃれ”と評判で、友達の家に遊びに行く際にちょっとした手土産を渡すときや、学校で夏休みに物を持って帰るときなどに使うのが定番でした。いまでもいかりスーパーの紙袋を持っているだけで声をかけられたりするので、ステータスなのかもしれないなあ、と思いますね」