沢口さんは誤解を解くために日傘を探している旨を伝えると、ネット通販で購入するよう勧められた。そのアドバイスに従い、ネット通販をチェックしたら子供用の日傘が数多くヒットした。
「買い物では現物を見て確認したいタイプなので、通販での購入は考えになかったんです」
それでも、オシャレを気にし始めた年頃の娘と一緒にネットをチェックし、パステルピンクのフリルのついた日傘を選んだという。金額は2000円弱と決して安くはないものだった。
「ネット通販って便利ですね。行き帰りの暑さも、コロナも気にしなくていいので、気持ちが楽でした」
後日、購入した日傘が届くと、沢口さんの娘は喜んで学校へ持って行った。
「お友達同士でも会話が弾んだようです。買ってあげて良かったです」
満足していたのに…
子供の日傘問題が解決したと思った矢先、別のご近所ママ友からこんな指摘をされてしまう。
「“日傘かわいいけど……性能面は大丈夫? 子供の日傘メーカーといえば○○っていうのがあるの知らなかった? みんなそこで買ってるよ。かわいいだけで選んじゃダメよ~”と言われたんです」
沢口さんの中では解決済みの子供の日傘問題だっただけに、話を蒸し返されたような気がして、あまり気分が良くなかったという。
「言い方もキツいなぁって思いました。なんだか否定された気分でした……」
再びネットで検索すると、子供の日傘を大きく取り扱っているメーカーが確かにあった。そのサイトにはママ友が言うように、持ちやすさ・機能面など子供のことを一番に考えて作っていることが書かれていたという。金額は3000円弱。
「素敵な日傘だとは思いました。でも娘は今の日傘を気に入っていますので……」