8月に入り、遅れていた夏休みが各地の幼稚園や学校で始まった。コロナ禍とはいえ、公園や児童館では、朝から子供たちの歓声が響いている。そんななか、児童館で会うママ友たちに複雑な感情を抱いているという20代主婦に、フリーライターの吉田みく氏が話を聞いた。
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「正直、児童館で知り合ったママたちにジェラシーを感じています」──胸に秘めた思いを赤裸々に語ってくれたのは、都内に住むパート主婦の片岡梨花さん(仮名・28歳)。現在は夫と子供(2歳)の3人暮らしだ。
「都心まで働きに出るのは難しいため、近所のスーパーでレジ打ちをしています。夫も私も、近県に住む両親との関係があまりよくないので、夫婦二人で協力しながら育児をしているんです」(梨花さん、以下同)
パート勤務は週3日、夫の扶養範囲内で働いている。いずれ子供を幼稚園へ通わせたいと思っているため、現在は一時保育を利用しているとのこと。
片岡さん夫妻が入園を希望する幼稚園は、親が働きながらも子供を通わせることができるよう、延長保育や給食などのサポートが手厚いことで人気を集めている。カリキュラムには、英語やスイミングが通年行事として盛り込まれるなど、子供の学習面も期待できるそうだ。地域の児童館に遊びに来ているママ友の多くが、梨花さんと同じ幼稚園を検討しているという。
「とても人気の園なんです。ずっと前からココに決めていました」
幼稚園の魅力を笑顔で語っていた梨花さんであったが、突如、表情が変わった。
「児童館のママ友たちと幼稚園の話題になったとき、『私って惨めかも』って思ったんです」