ただし、友達がそれほど多くない人たちの中にも、ある種の危機感を抱いている人はいる。30代女性会社員のCさんだ。人間関係に危機感を抱いているという。
「人間関係がやばい。元々、友人は少ないのですが、仕事以外のふわっとした関係が本当に切れそうです。まだ仕事だと、やりとりをする理由がちゃんとあるから、コロナ前と人間関係もあまり変わらない。でも、地元の友人や学生時代の友人など、仕事以外の関係は、会うことにストッパーがかかってしまう。そうなると、どんどん疎遠になるというか……」(Cさん)
気になるのは、コロナに対する「スタンス」が人によって違うことだという。
「これまでは、特に用がなくても、時々連絡をとって飲みに行く、という友人が何人かいました。でも、仕事相手以外の人って、正直コロナに対してどういうスタンスなのかわからない。会うことすらNGなのか、大人数でなく2人で会うぐらいならいいのかなど、コロナへの向き合い方が人それぞれで、まずはそれを探らなくちゃいけない。しかも探って話をしたところで、結局コロナの話ばかりで、気疲れしそう。今回ばかりは、仕事をしていてよかったと痛感しました。仕事がなかったら、本当に知り合いがいなくなるところでした」(Cさん)
コロナの感染リスクと共に生きていかなくてはならないウィズコロナの時代、「非リア充」を自任する人たちの生活には、プラス面、マイナス面の変化があるようだ。