高額であることから、豊原さんはあまり乗り気ではなかったのだが、夫の独身時代の貯金を使って一括で購入することを条件に、了承することにした。
「我が家が新車を購入したのが気に入らなかったみたいです。納車されてから、義妹からの嫌味っぽい言動が増えました。“えー、新車? ちょっと乗れば、価値が下がるのに”とか、“内装が大人向けじゃない? 子供のこと考えると使いやすいの?”とか。正直ムカつきますが、反論してもいいことはないので……」豊原さんは耐え続けた。
「我が家は本革だけど」
それから2か月ほどたった頃、義妹のファミリーカーが新しくなっていた。義妹の家が購入した車は、豊原家が購入したミニバンと同価格帯のもの(ヴェルファイア)だった。
「“我が家も車買っちゃった〜。我が家のシートは合皮じゃなくて本革だけど”って言われました。どう反応していいのかわからないですし、わざわざ似た車を買って“うちのほうが良い”ってマウントしてくる態度が気持ち悪いと思いました」
相手が“年上の義妹”ということもあり、夫にはなかなか愚痴や相談をしにくいと感じていた豊原さん。しかし今回の件は色々と引っかかることが多かったので、思い切って気持ちを伝えることにしたそうだ。そこで夫から意外な言葉を聞くことになる。
「“あの車は型落ちの中古車だから我が家のものとは比べられないよ”と言われました。話によると総額200万円もかかっていないそうで、夫は、私の車の知識が乏しいことをいいことに、義妹が優位に立とうとしてきたのではないか、と推測していました」
この件を境に、「自由に使えるお小遣いっていくらくらい?」、「スーパーの割引品って買ったりする?」などの生活レベルについてや、「英語教育は始めてる?」、「習い事はどうするの?」といった子育てについての話題など、今まで以上に首を突っ込んで聞いてくるようになった“年上の義妹”。