「YouTubeには、いろいろな鉄道の車窓動画がアップされていて、それを見ながら、その路線の駅弁を食べるのが楽しい。ただ単に車窓動画を見るだけでも楽しいんですが、駅弁を食べるとよりいっそう臨場感が増します」(佐々木さん)
佐々木さんと同様、車窓動画を楽しんでいるというのが、都内に住む鉄道ファンの会社員・室田さん(40代男性)だ。
「ビールでも飲みながら車窓を流れる景色をボーッと眺めているだけで、癒やされます。新幹線で2~3時間、寝台列車の動画だと10時間以上のものもあって、見ごたえも十分。気づいたら休日の朝から晩まで車窓動画を見ていた、なんていうこともあります」(室田さん)
室田さんは、ご当地グルメをスーパーなどで購入し、それを食べながら車窓動画を見るという。
「ご当地の名産のつまみを食べながら、動画を見ることが多いです。あと、海外の車窓動画も楽しくて、たとえばドイツの鉄道の動画ならソーセージを食べたり、チーズをつまみながらスイスの鉄道動画を楽しんだりもします」(室田さん)
実際に旅行に行くよりは、随分と安上がりな“バーチャル旅”。普通に旅行ができるようになるまでは、駅弁とYouTubeの旅で、想像力を駆使した旅行を楽しむのもいいかもしれない。