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それはないだろ? コロナ禍の会社員を襲う「お小遣い減額」のリアル

「全額カットされても文句は言えない」

 こうしたお小遣いの減額で悲痛な叫びが聞こえてくる中、少しでも自分で使えるお金を確保するために、副業を始める人もいる。お小遣いをいきなりゼロにされてしまった40代の男性会社員・Cさんは、「減額ならまだましも、全額カットはさすがに辛かった」と苦しい胸の内を明かす。

「在宅勤務で残業代があてにならなくなり、ボーナスも30%カットされました。だからとって、自由になるお金がゼロでは辛い。読みたい本もあるし、趣味のフィギュア集めにもお金がかかる。

 幸いなことに会社は副業を認めてくれているので、今は土日を中心にコンビニで働き始めたほか、メルカリで不用品を売っています。在宅勤務で残業がほぼなくなり、体力的にも時間的にも余裕ができたからこそですが、お小遣いのためにアルバイトをするとは、まるで学生の気分です」

 一方でCさんの妻は、パートを辞めて派遣社員として働くことに決めたという。その懸命な姿を見てCさんは、「あまり文句は言えない」と感じるようになった。

「『少しでも家庭の足しになれば』と言う妻の姿を見て、お小遣い全額カットで騒ぐ自分が恥ずかしくなりました。ひとまず、来月には子どもと一緒に、ささやかながら妻の就職お祝い会を開こうと計画しています」(Cさん)

 コロナ禍はサラリーマンのお小遣い事情にも直撃し、悲喜こもごもの家庭のドラマを生んでいるようだ。

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