「私としては、塾通いで使うだけだと思っていたので、価格面に重きを置いて購入しました。世間のママさんたちは、そこまで子供に気を遣っているんでしょうか」
他にも、「ギガが足りない」との指摘もされてしまったんだとか。「自宅ではWi-Fiが使えるので不便はないし、契約するギガを増やしてしまうと、固定費が上がります……」
いまだにご近所ママたちの話題に上るそうだが、藤原さんはその話になるたびに、「夫が固定費を上げないでほしいって言ってて」と、夫を悪者にして逃げているそうだ。「夫には申し訳ないと思っています。でもここで上手くやっていくためには、この手段しか思いつかなかったんです」と、苦労を語ってくれた。
「まさかこんな形で心配されるとは思っていませんでした。正直驚いています」
格安スマホの参入により、大手携帯電話会社以外の選択肢もできるようになった。以前は「いざという時に頼りない」というイメージが強かった格安スマホだが、最近は大手携帯電話会社に負けない通信速度やサービス保証が提供されてきている。
実際、2020年3月時点での格安スマホのシェア率は、全体の20%を超えている(MMD研究所調べ)。この数字は年々増え続けており、今後、利用者はさらに増えていくことが予想される。それだけ、利用価値が高いと感じる人が増えている証拠でもある。
今回登場したご近所ママたちの意見も間違いではないかもしれないが、格安スマホ=安心して使えない、というわけではないはずだ。情報は常に新しくなっている。子供を守ることを考えるなら、正確な情報を仕入れ続けるほうが大切ではないだろうか。