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苦戦が続く「いきなり!ステーキ」、相次ぐ仕様変更に愛好者の思いは

「定量カット」はアリか、ナシか

 いきなり!ステーキでは、注文する肉のグラム数を自分で指定することが可能。「リブステーキ」や「サーロインステーキ」を注文する場合、店内にあるカット場に行って、グラム数を指定し、目の前で肉をカットしてもらうというシステムだ。しかし、2019年11月に「定量カット」のメニューを導入。200gや300gという決まった重さのステーキについては、カット場に行くことなく、テーブルで注文することが可能となった(店舗やメニューによって定量カットのグラム数が異なるケースあり)。定量カットのグラム数以外のオーダーについては、従来どおりカット場での注文となっている。

 いきなり!ステーキの代名詞的なシステムであった“カット場での注文”省略し、テーブルで注文できるようになったことについては、歓迎の声も出ている。

「いきなり!ステーキは、“カット場での注文”の方法がわかりにくく、その点がネックとなり来店しづらいという声があったのは事実です。定量カットを始めたことで、“初心者”にも優しい店舗になったと思います」(小浦氏)

 だが一方で、「カット場で注文したい」という人もいる。いきなり!ステーキ愛好者の会社員・Bさん(神奈川県在住、30代男性)が語る。

「目の前で肉をカットして、そこで重さを計ってもらうのが安心感があって良かった。だって、そうじゃないと、200gを注文して出てきたお肉が本当に200gなのかどうか、わからないじゃないですか? だから私は今でも定量カットの注文はせず、カット場で切ってもらっています」

 苦戦を強いられるなか、マイナーチェンジを繰り返し、逆転の機会を伺っているいきなり!ステーキ。新型コロナウイルスの収束が読めない中、「見えない正解」を求めての試行錯誤が続いていきそうだ。

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