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「早生まれは不利」研究が話題 「運動会で手をつないでゴール」は必要か

遅生まれのデメリット、早生まれのメリット

 早生まれによって、幼いときにある程度の能力差が生じることは仕方がない。しかし、それだけが人間性を作り出し、将来を左右すると考えるのは大間違いだ。実際、成長の過程で早生まれよりコンプレックスを抱きにくい遅生まれは、競争心が芽生えにくいというデメリットがある。4月2日生まれで学年最年長だった斉藤まゆみさん(仮名・37才)は自らの体験をこう振り返る。

「子供の頃は、勉強も運動も何をやっても勝手に1番になっていました。そのおかげで努力するクセがつかず、中学に入ってから一気に周囲に追い抜かされて、どんどん取り残されていきました」

 一方で早生まれには、コンプレックスをバネにするタイプも多い。杉山さんが言う。

「私の夫は、早生まれに近い12月31日生まれで、子供の頃は運動ができないことに悩んでいたそうです。それを跳ね返すため、勉強を頑張って東大理科3類に合格した。コンプレックスを持ちやすい早生まれは、何か特定の分野で結果を出そうと努力する人が多いといいます。親としては、その姿を応援してあげたいですね」

 ネット上では「オタクには早生まれが多い」という説もあるらしいが、それは、早生まれほど特定の専門分野への集中力、執着心が強くなりやすいためだろう。その専門性を武器にした生き方ができるよう、子供の才能を見守ってあげる親の余裕が大切だ。

※女性セブン2020年10月1日号

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