「妻には悪いが、家のつまみも飽きてきて…」
Bさんが外で飲みたい理由は他にもある。それが、家では作ることが難しい居酒屋メニューの存在だ。スーパーのお惣菜をつまみにするのは、もう飽きたのだという。
「家飲みが長く続くと、お惣菜で飲むことに限界を感じています。例えば、お鍋はやっぱりお店で食べた方がおいしいし、ワイワイできるじゃないですか。それから焼き鳥、あん肝、白子ポン酢、えいひれ、カニ味噌、馬刺し、梅水晶あたりは居酒屋ならではですし」(Bさん)
40代の男性会社員・Cさんは、最近はもっぱら路上飲みと家飲みを繰り返している。居酒屋の生ビールが恋しいと嘆く。
「同僚とは、帰りがけにコンビニ前での立ち飲みばっかり。家では1000円代のコスパがよいウイスキーとソーダでハイボール。1杯目は生ビール派だったので、寂しい限りです。家飲みは、一人だと、気持ちを吐き出す相手がいないので、まったく気分転換にならない。オンライン飲み会もやったことがありますが、家族が家にいるので、結局言いたいことが言えない……。正直、妻には悪いのですが、作ってくれるつまみも飽きてきているし、自分でつまみ作りに挑戦しても限界がある。そろそろ辛いところです」(Cさん)
家飲みに飽きてきた人が、以前のように大手を振って、お店で楽しく飲めるようになる日はいつになるのだろうか。