フェイクミート商品は、レストランのメニュー表でも存在感を増している。カレー専門店のCoCo壱番屋では大豆ミートのメンチカツをのせたカレーを、パスタを中心に展開するファミリーレストランのジョリーパスタでは大豆ミートのボロネーゼを相次いで発売している。
「コンビニや外食産業だけではありません。各食品メーカーもフェイクミートに力を注いでいます。ハンバーグなどのレトルト食品のほか、ハムやソーセージなどの加工肉、あるいはミンチや薄切りといった精肉として使える商品まで、フェイクミートとしてスーパーに並び始めています」(前出・フードライター)
まだ食べたことがなければ、「本当に肉の味がするの?」と訝しむ人もいるかもしれない。
フェイクミートは肉特有のコクや脂身の甘みなどは少ないが、さっぱりとした味わいで消費者にも概ね好評だ。SNS上では「味も食感もまるでお肉。言われなかったら気づかない」「食後に胃がもたれないので体によさそう」といった意見が多数投稿されている。
大豆ミート料理研究家の坂東万有子さんはこう語る。
「代替肉の中でも、大豆を肉に模した大豆ミートは20年以上も前から存在します。その当時は“おいしくない”“調理法によってはパサついてしまう”という声もありましたが、最近は格段に進化。肉と遜色なく料理に使える商品が増えています」
※女性セブン2020年10月8日号