こうした場合、税務署に相続税の更正の請求書などを持参し、相続税の更正の請求(別掲図参照)を行なうと、払い過ぎた分が戻ることがある。
「相続税は死去から10か月以内に申告を行ないますが、そこから5年以内なら相続税の更正の請求が可能。土地の評価など過払いの判断は素人には難しいので、疑義が生じたら税理士など専門家に相談してほしい。申請でわからないことがあれば、税務署の窓口も相談に応じるはずです」(前出・相原氏)
家族が亡くなった後の生活を安心できるものとするために、制度を賢く利用・申請して、1円でもお金を取り戻したい。
※週刊ポスト2020年10月9日号