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LINEの「失速」を補って余りある「ポケモノミクス」の威力

「ポケモノミクス」が相場を牽引か(『ポケモンGO』公式HPより)

「ポケモノミクス」が相場を牽引か(『ポケモンGO』公式HPより)

 米国を中心に、リリースと同時に爆発的なヒットとなり、もはや社会現象と化しているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」。共同開発した任天堂の株価は、6月28日の年初来安値1万3360円から7月15日には2倍以上となる2万7780円の年初来高値を記録。同社株の1日の売買代金がトヨタ自動車の6倍超に膨らむなど、その勢いは関連銘柄にも及び、ポケモン関連銘柄の活況ぶりから「ポケモノミクス」なる造語まで飛び出している。

 その裾野は広がりを見せ、任天堂と提携するディー・エヌ・エー、ポケモングッズを販売するタカラトミー、子会社がアニメを制作するイマジカ・ロボットホールディングスやアニメを放送するテレビ東京ホールディングスにも及んでいる。

 さらに、任天堂株を保有する京都銀行、子会社が万博記念公園の大型複合施設「エキスポシティ」で「ポケモンEXPOジム」を運営するサノヤスホールディングス、「ポケモンパン」を販売する第一屋製パン、傘下のフジテレビジョンが「ポケモンGO」を共同開発する米ナイアンティックに出資しているフジ・メディア・ホールディングスまで、関連銘柄を探る動きは広まっているのだ。

 ところで、7月15日の株式市場はもうひとつ、今年最大規模と注目を集めたLINEのIPO(新規上場)があった。こちらは初値が公開価格3300円を48.5%上回る4900円をつけ、一時は5000円まで上昇したが、その後失速して終値は4345円となった。

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