あなたの周りに、妙なこだわりを押し付けてくる面倒な人がいないだろうか。“こだわり”という言葉を笠に、自分の考えこそ正しいと決めつけ、他人の都合などお構いなしに“論”を展開する。しかも、人のためではなく、あくまで自分がマウントを取りたいがための行動だから困ったものだ。そんな人に出会ったらどうすればよいか、リアルケースをもとに、芸能人の謝罪会見などを数多く仕切ってきた謝罪マスターの竹中功さんが撃退法を教える。
【CASE1】肉や魚を死体と呼ぶヴィーガン女性
友人の香(43才)は好きなものができるとのめり込むタイプ。13才で知り合ってから30年間、いろいろなものにハマってきたのを見てきましたが、最近は、ある海外セレブのファンになり、その人と同じライフスタイルを送るため、「私、ヴィーガンになる」と宣言。
「ヴィーガンって何?」と聞くと、「肉や魚だけでなく、卵や乳製品、はちみつも食べない完全な菜食主義者のことよ」と力説。そこでよかれと思い、実家で取れたじゃがいもやにんじん、ごぼうなどの野菜を持って行ったのですが、思い切り眉をひそめられ、「野菜でも、根菜なんて食べられないわ。土から抜くときに虫が大量に死ぬでしょ」と突っ返されました。
さらに、ランチに行ったときのこと。私が焼きさんま定食を頼むと、「私に“死体”なんて見せないでよ。さっさと、かたづけて」と言い放ったんです。(そこまで言う?)と怒りを覚えましたが、どうせヴィーガン生活もいつものようにすぐに飽きるはず。次に彼女がさんまを食べるとき、なんと言うのか見ものです。(43才・パート)
【竹中さんのアドバイス】
熱が冷めるまで 距離を置くのもアリ
自分に芯がないからこそ、好きな人をマネてその人になろうとする典型的なタイプです。30年も友情が続いていることを踏まえると、ヴィーガン熱が冷めるまで距離を置いてはいかがでしょう。あるいは、もしまた同じことを言われたら、「あなたの食べている野菜も植物の死体よ」と笑顔でやんわり“お返し”するのもおすすめです。