【CASE2】言葉狩りが大好きなにわかフェミニスト
ママ友の里美さん(48才)は、某有名フェミニストの講演会に行って以来、フェミニズム(女性解放思想)に開眼。一緒にPTA役員をしているのですが、会議で発言するとき、いちいち、「女性の自立を促すには~」という枕詞をかましてくるんです。みんな大人ですから、これくらいはスルーしていますが、最近は言葉の端をとらえて突っかかってくるので、さすがに辟易。
たとえば、「うちの主人が……」などと言おうものなら、「女性は男のペットではないのよ。主人なんていう不平等な言葉を使うのはどうかしら?そういう何気ない言葉遣いに、潜在的な差別意識があって、女性の価値を低くしているのよ」などと言い出すから、場がしらけるんですよね。正論なんだけど、いちいち指摘せず、自分の心の中で思っていればいいんじゃない?
でも、頭にきた時は、心の中でこう突っ込むことにしているんです。(そんなに言うなら、あなたも専業主婦を卒業して、社会に出て自立してみたら?)って……。でも、これを言ったら同じ穴の狢になっちゃうから、黙っていますけど。(42才・会社員)
【竹中さんのアドバイス】
議論が始まったら、「お腹痛い作戦」で退散
男女平等を振りかざすことこそ、もっともわかりやすい“正義”ですよね。賛同すると同類に思われ、反論すれば悪者にされ、どちらにせよ面倒なので、あまりに嫌な場合は、「ちょっとお腹が痛くて」などと言って、議論の場から逃げるのも手です。議論したくてたまらない人には議論の機会を奪ってしまえばいいのです。
【プロフィール】
竹中功(たけなか・いさお)/謝罪マスター。島田紳助引退会見(2011年)など、さまざまな記者会見を仕切った元吉本興業専務。主な著書に『他人も自分も自然に動き出す 最高の「共感力」カリスマ広報マンが吉本興業で学んだコミュニケーション術』(日本実業出版社)など。
※女性セブン2020年10月15日号