【CASE2】市販菓子は毒と怒る無農薬信仰女性
地元にはピアノ教室がないため、3つの家庭が一か所に集まり、そこへ先生に来てもらっています。集まる場所は、グランドピアノと防音室のあるママ友・由紀さん(32才)のお宅。そして、子供のレッスンが終わるのを待つ間、由紀さんがお茶を出してくれるのですが……。
彼女は無農薬食品に強いこだわりがあるタイプ。毎度、「このお茶は、10年間農薬と化学肥料を使っていない土で栽培したハーブなの」などと1時間以上説明を受けながら、そのお茶をいただかないとならないんです。
ところが先日、娘が市販のグミを由紀さんの息子さんにあげてしまったものだから、もう大変。みんながいる前なのに、すごい剣幕で「それは毒なのよ! 吐き出しなさい」と、息子さんの頬をビンタ。私が娘とともに 懸命に謝り、落ち着いてもらいましたが、もう怖くて……。個人レッスンをしてもらえないか、ピアノの先生に交渉中です。(35才・パート)
【竹中さんのアドバイス】
主義と感情が絡み制御できない人とは距離を置く
自分の子供だろうと、こだわりを強要するのはいただけません。こういうトラブルが起きた場合は、距離を置いて時間が解決するのを待つしかありません。個人レッスンにしてもらって由紀さんのお宅には行かないという選択は正解です。
【プロフィール】
竹中功(たけなか・いさお)/謝罪マスター。島田紳助引退会見(2011年)など、さまざまな記者会見を仕切った元吉本興業専務。主な著書に『他人も自分も自然に動き出す 最高の「共感力」カリスマ広報マンが吉本興業で学んだコミュニケーション術』(日本実業出版社)など。
※女性セブン2020年10月15日号