こだわりや主張を持つことは決して悪いことではないが、それを他人にも強要しようとする困った人たちもいる。その多くが、自分の主張がいかに正しいかを説き、マウントを取って優越感に浸りたいだけなのだから、本当に厄介だ。そんな困った人に遭遇した時、どう対処すべきか。リアルケースをもとに、謝罪マスターの竹中功さんが指南する。
【CASE】コロナ警察女の監視&密着24時
新型コロナウイルスの感染拡大予防について意識が高いママ友の紗耶香(35才)。彼女はありあまる時間とお金を、いわゆる“コロナ警察”活動につぎ込んでいます。深夜まで営業している飲食店にクレームの電話をかけ続けたり、小学校のイベントを軒並み反対して中止させたり、自粛至上主義を強いる暴君状態。
もともとモンスターペアレント(モンペ)として学校では要注意人物とされていましたが、コロナ禍のいま、自分のやっていることこそ世の中のためになると自信をつけ、水を得た魚状態。彼女の圧政はどんどんエスカレートし、ママ友たちのブログやSNSをチェックしては、グループLINEに、「この連休、Nさんが旅行に行っています。みなさんどう思いますか?」などと送信。さらに、自分のSNSには、防護服を着て買い物に行っている写真をアップし、意識の高さをアピール。
小学校の2学期が始まってからは、自分の子供をスパイにしたてて、給食時におしゃべりをしている子を密告させ、「あなたの子供がしゃべっているせいで、うちのクラスにコロナ感染者が出るかもしれません。どう責任を取るんですか」などと連絡をしてくるんです。もちろん、担任にもクレームの嵐。その結果、先生はうつ病で休職。アンタの方が害悪だってなんで気づかないのかな。(37才・主婦)