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動物愛護に目覚めた「アンチ毛皮」の友人に寄付を求められた女性の困惑

毛皮を着ているだけで攻撃される?(イメージ。Getty Images)

毛皮を着ているだけで攻撃される?(イメージ。Getty Images)

 自分の信条やこだわりを持つことは決して悪いことではないが、それが行き過ぎると、他人の考えを否定し自分の主張だけを押し通そうとしてしまうケースも少なくない。そういった言動に直面して、困っているという人もいるのではないだろうか?

 クレーム対応の達人であり、謝罪マスターの竹中功さんによると、「自分に自信がない人ほど、こだわりを他人に押し付ける傾向がある」という。とはいえ、悪気がないからといって、“身勝手なこだわり論”に耳を傾ける必要はない。リアルケースに沿った形で、こだわりが強すぎる人への対処法を竹中さんに教えてもらった。

【CASE1】「アンチ毛皮」活動女性からの寄付請求

 学生時代の親友・麻利子(51才)と昨年末、久しぶりに会うことに。待ち合わせ場所に行くと、私を見るなり彼女の顔が蒼白に。私のコートの襟にファーがついていたのですが、それを指さし、「その襟のために、生きたまま皮をはがされたかわいそうな動物がいるのよ」と叫ぶと、「気分が悪い」と言って帰ってしまいました。あまりの剣幕に驚き、事情を知っている共通の知人に聞いてみると、麻利子は熱心な動物愛護活動家になったのだそう。

 デパートの毛皮売り場で買い物をしようとする人をつかまえては、毛皮をはがされた動物の写真を見せ、「あなたはこの残虐行為に加担するんですか?」などと説教。店側から出禁にされたりしているのだとか。麻利子の言うこともわかるし、このまま縁が切れてしまうのはさびしいので、もう一度会うことに。すると、驚いたことに、多額の寄付を頼まれたのです……。

 麻利子は純真な子だったので、真剣に動物たちの現状を憂い、行動しているのはよくわかります。ただ、行きすぎた面も見られるので、少し距離を置いて見守ろうかと思っています。(51才・会社員)

【竹中さんのアドバイス】
相手が熱くなっていたら「おちゃらけ作戦」でかわす手も

 こだわりすぎて周りが見えなくなっている人に言い返しても、無用な争いが生まれるだけ。特に金銭を要求されるような場合は、のらりくらりとかわして戦いを回避するのがおすすめ。可能ならば、「ごめん、聞こえなかった」などと言い続ける、おちゃらけ作戦をとってもいいでしょう。相手にとって無用な人間と思わせたら勝ちです。

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