料理動画は敬遠しがちなBさんだが、フォットネスやメイクは動画の方が「断然いい」と言う。ポイントは使い分けだ。
「自分の理解度などから、動画と文章を使い分けたり、併用したりしていくことが求められる時代なんじゃないかと。メイクだと、動画のほうがシャドウやハイライトの入れ方、ファンデの塗り方など、わかりやすい。そういうやり方があったんだと驚くことも多いです。フィットネスも、まるで専任のコーチがいるみたいで心強いし、フォームも参考になるので見ています」(Bさん)
動画は「テキストの補完」
若年層でも、動画を最後まで見るのが苦痛だという声はある。20代の女性会社員・Cさんは、動画は1.5~2倍速が基本で、「とりあえず見る」のが日課だという。
「資格の勉強ではテキスト情報の補完として、倍速で動画を見ています。最後まで標準速度で見るのは時間がかかり過ぎるし、倍速の方が集中力が高まります。それでも、あまり最後まで見ませんね。途中スキップしながら見ています。
ちなみにTVer(ティーバー)やサブスク動画を見る時は、ネタバレサイトのテキスト情報から結末を確認してからです。文字のほうが頭に入りますし、私にとって動画は一応雰囲気を知るためだけのものですね」(Cさん)
動画が身近になりすぎたいま、貴重な時間を動画によって奪われ過ぎないように対策する人たちも登場しつつあるようだ。