──すると、猛暑が続くとビジネスは先細る?
川端:その可能性は否定できないですね。日本だけでなく海外にも積極的に打って出ていかねばなりません。
世界では、虫媒介の感染症が増えてきています。デング熱が収束したら、次はジカ熱、さらにヒアリ。感染症ではありませんが、異常繁殖しているサバクトビバッタの農作物被害も報じられています。我々の商品は、海外でもニーズがあるものが多いと考えています。
──海外ではどう展開する?
川端:平均気温が高い中国の中南部やASEAN諸国が主要マーケットです。ただ、日本で売れている商品がそのまま海外でも売れるとは限りません。日本ではいいフレーバーだと認知されている香りが、海を渡ればさっぱり人気がないこともあるし、その逆もあります。
各国の習慣にマッチさせながら、生活を豊かにする商品を提供していきたいと考えています。
【プロフィール】
川端克宜(かわばた・かつのり)/1971年、兵庫県生まれ。1994年、近畿大学商経学部(現・経営学部)経営学科を卒業後、アース製薬株式会社に入社。2006年広島支店長、2011年役員待遇営業本部大阪支店長、2013年取締役ガーデニング戦略本部長を経て2014年3月より現職。
【聞き手】
河野圭祐(かわの・けいすけ)/1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。
※週刊ポスト2020年10月30日号