コロナ禍で収入が減り、さらには臨時支出まで発生し、家計に打撃を食らったという人も多いのではないだろうか。今年1月に第1子を出産したお笑い芸人のキンタロー。さんも、その一人だという。
そこでキンタロー。さんには、節約力を上げる効果もある『家計ノート』をつけてもらい、それを同書の著者である家計管理のプロ・細野真宏さんに診断してもらった。キンタロー。さんがつけた『家計ノート』からは見えてきたものとは?
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細野:『家計ノート』でシンプルに使ったお金を書き出してみるだけでいろんなことがわかるんです。例えば、1週間だけを見ても、キンタロー。さんの家計や行動がパッとわかり「見える化」できていますよね。改めてこれを見ると、認識できていなかった自分の実態が見えてくるわけです。
キンタロー。:本当にビックリしました! 使ったのはトータル1万円くらいの感覚でいたのに、7万円超えになっている週もあって「え、嘘!」って……。
細野:僕がキンタロー。さんの『家計ノート』で気になったのは、まず「交通費」の出費が大きいな、ということでした。1週間で1万4480円って結構な金額ですよね。これってタクシー代でしょうか? これは所属事務所から支払われるんですか?
キンタロー。:「交通費」はタクシー代ですが、これは自腹です。
細野:えっ、会社が出してくれるものではないのですか。それなら家計的には、かなり痛いですね。
キンタロー。:そうなんです。これまではプライベートも仕事も普通に電車で移動していたんですが、新型コロナの影響で、混んでいる電車に乗るのが怖くなってしまって……。
細野:あ、コロナ関連ですか。
キンタロー。:とりあえず落ち着くまではタクシーって思っていたら、一向に収まらなくて……。電車って、満員なイメージがあって、それで結局、最近タクシーばかりに。