キャリア

定年後の「趣味と実益の両立」は可能か 職業訓練の選択も

 庭木が趣味でシルバー人材センターに登録して庭木の剪定をしていた人が、独立してなじみ客を定期的に回り、直接交渉でそれなりの収入を得ているケースも珍しくない。北村氏が言う。

「そうした仕事に結びつきそうな趣味はないという人は、ハローワークに行って職業訓練を受ける方法がある。私の知っているケースでは、完全リタイア後に畳の張り替えの技術を習得し、いまは仕事になっている。畳は重くて体力的に厳しいなら、襖張りや障子張りの職業訓練もあります。日本は技能者が減っているので、無理をせずに性格的に向いていると思う職業訓練を選べば様々な選択があるはずです」

 定年後の人生には、転職の道もあれば、いったんリタイアした後にまた働くという道もある。

 多くの人が考えている「現在の会社でできるだけ長く働く」という選択こそが、最も第2の人生の自由度を失い、失敗につながりやすい道なのだ。

※週刊ポスト2020年11月6・13日号

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