過去には、対象者の少年が担当保護司を逆恨みし、自宅に放火、全焼させる事件が発生したこともあった。
「妻は“担当した少年たちが何かと頼ってくるのではないか”と常に不安を感じているようです。罪を犯した人の更生を手伝いたいと、妻や子供の猛反対を押し切って始めたものの、今では後悔しています」(前出・保護司)
高齢者や児童、貧困家庭をサポートする民生委員・児童委員も苦労が絶えないという。
「地域の付き合いが希薄になった今、安否確認のため対象者宅を訪問しても、同居家族に煙たがられることが増えた。児童虐待の疑いがある家庭を訪れた際は、父親にえらい剣幕で怒鳴られ、怖い思いをしたこともあります」(民生委員・72歳男性)
※週刊ポスト2020年11月6・13日号