新型コロナウイルスの影響で、多くに人々の家計が混乱している今。あの有名人にとっても他人事ではない──。今年1月に第1子を出産したお笑いタレントのキンタロー。さんが、ベストセラー家計簿本『家計ノート』を記入し、著者である家計管理の専門家・細野真宏さんにチェックしてもらった。彼女の『家計ノート』に刻まれていた問題点はどこにあったのか?
* * *
細野:キンタロー。さんは、現金派ですか、カード派ですか?
キンタロー。:コロナであまり現金を使いたくなくて、もうほとんどカードを使っています。
細野:やっぱりそうですか。カードは便利ですが、ちゃんと「お金の見える化」をしていない今のキンタロー。さんの場合は、とても危険なんですよ。だって、カードはお金の動きが見えにくいから。
キンタロー。:ああぁ~……すごい心当たりが。カードの引き落としで「え、嘘でしょ?」と。詐欺に遭ったかと思って。カード会社に電話しちゃったこともありました。
細野:え、それはどのくらいの金額だったんですか?
キンタロー。:1か月で100万円とかいっていたんですよ。私は、せいぜい20万円くらいだと思っていたから、もうビックリして詐欺被害だ!、と。
細野:普通の月に100万円って凄いですね。それで原因は何だったんですか?
キンタロー。原因は、主にタクシー代でしたね。タクシー代で30万円とか使っていたんです。コロナ前の忙しい時期に、もう意識も朦朧としちゃっていたんです。地下鉄でもよかったんですが、激混みが嫌で……。結局、今日はタクシーにしちゃおう、今日もタクシーでいいか。「ダイエットは明日から」みたいな感覚で、毎日「今日もタクシーにしちゃえばいいや」の繰り返しで1か月過ごしていたら、30万円とかいっちゃっていたんです。
細野:わかりやすく性格が出ていますね(笑い)。それからはどうしましたか?
キンタロー。:反省して、ちゃんと電車を使うようになりました。