「ランチで入った店でたまたま隣に座ったカップルが『アレを使ったから、今日はほとんどタダだよ』とうれしそうに話していました。その店はキャンペーンの対象店だったみたいです。相当お得なので、自分もチェックしておけばよかったと後悔しました」
そう嘆くのは、都内の30代サラリーマン。利用するのとしないのでは大違い。明暗がくっきり分かれるのが、飲食店や農林漁業者を応援するために10月1日から始まった「Go To Eat(イート)」キャンペーンだ。まずは基本を押さえよう。
「キャンペーンには2種類の利用方法があります」とはジャーナリストの田中圭太郎さん。
「1つが食べログやぐるなびなどオンライン予約サイトを利用する方法。13社15サイトが参加しており、対象店で利用できます。1回の予約につきランチタイム500ポイント(全サイトで1ポイント=1円)、午後3時以降のディナータイムは1000ポイントが付与され、次回、同じ予約サイトを経由して飲食店を利用する際に活用できます」
もう1つの方法が、「プレミアム付食事券」だ。
「購入額に25%の上乗せがつく食事券です。例えば1万2500円分の食事券を1万円で購入できます。販売方法や窓口は自治体ごとに異なるため、農林水産省の公式サイトで確認してください」(田中さん)
なかでも、オンライン予約は数々の裏技が指摘される。“令和の錬金術”として世を驚かせたのは、居酒屋チェーン「鳥貴族」のケースだ。節約アドバイザーの丸山晴美さんが解説する。
「サイトで席だけ予約して1000ポイントをゲットし、店舗では1000円以下の商品を注文して、ポイントとの差額分を上限なく貯め続ける方法です。そのやり方が話題になると、鳥貴族は席のみの予約などをキャンペーンの対象外にしました」