コロナ禍で迎える年末年始、新型コロナ感染対策から帰省中止を決めた人もいることだろう。そんな中、子どもたちにとってのお楽しみ「お年玉」をどうするか悩む大人も少なからずいるようだ。会わない場合、あげるのかあげないのか。そしてこの悩ましい問題にどう対処する予定なのだろうか。
お年玉は振り込みで
40代の男性会社員・Aさんは、これまで年末年始は毎年家族で帰省していたが、今年は、実家に帰省しないことを決断した。そんなAさんにとって“予想外”だったのは、小学生の子どもが発した「それじゃあ、おじいちゃん、おばあちゃんからのお年玉はどうなるの?」という言葉だった。
「ハッとしました。コロナのことばかり気になっていて、すっかりお年玉の存在を忘れていました。確かに子どもにとっては死活問題ですよね。でも、親にどうするか聞くのも野暮ですし……」(Aさん)
帰省しないことについては、すでに夫婦双方の両親、きょうだい家族との相談で了承済みだったが、再度、お年玉問題を話し合うことになった。
「そうは言っても、子どもがお金をもらえるのは当たり前と思ってしまうのも避けたいので、オンラインでもいいからしっかり、おじいちゃん、おばあちゃんに新年の挨拶をしたうえで、お年玉をもらうということになりました。ただ、現金の手渡しは無理なので、振り込みです。まさか、お年玉が振り込みになる日が来るとは夢にも思いませんでした」(Aさん)