吉田みく「誰にだって言い分があります」

「Go Toイート合コンで錬金術」の20代男性 友人なくした顛末

苦し紛れに友人を利用して…

 得たポイントは次回の合コンの支払い時に使い、参加者から集めた現金は自分の財布に入れたそうだ。最初はそれで上手くいっていたそうだが、徐々に雲行きが怪しくなっていったと坂口さんは振り返る。

「そもそも合コンに誘える人が減っていきました。マッチングアプリで40代の女性に声をかけたこともありましたよ。女性はどうにかなるんですが、男が集まらなくて……。そこで声を掛けたのが僕の友人でした。これが失敗の原因でしたね」

 坂口さんの友人は合コン参加を快諾してくれたものの、Go Toイートのポイントの存在にすぐに気づいたそうだ。そこでポイントの割り勘を提案されたそうだが、坂口さんは“幹事だから……”とやんわり拒否。友人も渋々納得してくれたはず、と思っていたが、違ったようだった。

「合コンには参加してくれましたが、それ以来、僕からの誘いを断るようになりました。何度誘っても『用事がある』といわれてしまって……。避けられていることに気づいたんです」

 Go Toイートのポイントは得ることができたものの、友人を無くしてしまったと落ち込む坂口さん。そんな大事になるまで、“ポイントの代償”に気づくことはなかったようだ。

 主だった飲食店予約サイトでは「ポイント付与終了」のアナウンスが出されるなか、坂口さんが繰り返してきた“錬金術”も終わりが近づいてきている。

 もちろん、坂口さんの行動はルールに則って行っているので不正ではない。しかし、それを周囲が知ったら不快な思いをするのは、初めから分かっていたはずのことではある。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。