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金額面の問題だけじゃない フードデリバリーを利用しない人々の言い分

過去のトラブルが原因でデリバリーを避けるように

 以前は頻繁にデリバリーサービスを使っていたものの、今では一切使わなくなったという人もいる。神奈川県に住む30代自営業の男性・Cさんは、こう振り返る。

「とあるデリバリーサービスでハンバーガーとドリンクとポテトのセットを注文したときなんですが、マンションのエントランスの郵便受けあたりに“置き配”してもらうように指定したんです。で、配達が完了したという通知が来たので行ってみたら、紙袋の中がグチャグチャになっていたんです。ドリンクは倒れて中身がこぼれているし、ポテトも袋のなかでひっくり返っている。誰かのいたずらだったのかもしれないし、配達員が乱雑に扱ったのかもしれない。ちゃんと自分で受け取る設定にしなかった自分が悪いとはいえ、すごく後味が悪かった。それ以来、デリバリーサービスは使用していません」(Cさん)

 また、緊急事態宣言中は頻繁に利用していたが、その後は利用しなくなったというのは、都内に住む30代の女性・Dさんだ。

「自粛期間はほとんど家から出ず、デリバリーばかりに頼ってました。すると、見事に2か月で7kgほど太ってしまったんです。これはヤバイと思って、今はデリバリー断ちをしています。

 自粛期間だったから仕方ないとはいっても、やはりデリバリーを頼みすぎると怠惰になってしまう。自炊をすれば節約にもなるし、わざわざ高いお金を払ってデリバリーを使う必要はまったくないと思うようになりました」(Dさん)

 食事に行く時間が取れないほどに忙しい人や、何らかの事情で外出が難しい人にとっては、とても便利なデリバリーサービス。しかし、必ずしもすべての人が便利に使えるサービスではないのも事実だ。メリット、デメリットをしっかり見極めて、活用したい。

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